戻る シマノをもっと知る

シマノSPD-SLロードペダルおよびクリートは、安定したプラットフォーム、簡単な操作、長持ちするパフォーマンスにより、プロ、アマチュアを問わず、多くのサイクリストの間で人気があります。ロープロファイルのクリートは力を均等に分散し、中距離ライドでコーヒーショップに立ち寄るときにクリートカバーを持ち歩く必要もなく、歩きやすさを実現しています。

シマノSPD-SLクリートは、黄色、赤、青の3種類のモデルから選択することができます。クリートにはフロートのレンジやピボットポイントが複数タイプ用意され、さまざまなライダーの身体的特徴を考慮して設計されています。

クリートのフロートとは?

 

シマノが用意する3つのクリートオプションの主な違いはフロートの量です。フロートとは、固定時の足の前後の動きのことです。基本的にシューズがペダルに接続されているときに、つま先を左右に向けることができる量を指します。角度の異なるフロートが複数用意されていると、さまざまなライディングスタイルに対応したり、柔軟性の不足や過去に負った怪我、膝の痛みなどに役立ちます。フロートは関節へのストレスを軽減し、より快適なペダリング動作を実現するのに役立ちますが、足が動きすぎると、パワー伝達がわずかに低下する感覚をもたらす可能性もあります。

 

ニュートラルなフットポジションを把握しておくことは、適切なSPD-SLクリートを選択して取り付ける前にも重要となります。足のニュートラルポジションとは、ペダリング時の最も自然で、効率的な角度として定義されます。一部のアスリートにとって、これは両足が完全にまっすぐ前を向いていることを意味します。一方で他のアスリートにとっては、つま先が自然にわずかに内側または外側を指していることを意味する場合もあります。身体の片側に怪我をした場合、ニュートラルポジションが左足と右足で異なる場合もあります。

足の角度に関係なく、目標は、ニュートラルなフットポジションがフロートレンジの中央にくるようにクリートを配置することです。これにより、ニュートラルなフットポジションを超えた部分でのフロート量が確保され、膝やその他の重要な関節のストレスを取り除くのに役立ちます。完璧に位置の調整行うには何度かライドが必要で、時間をかけながら、必要に応じてクリートを微調整してください。

SPD-SLクリート(黄) – 6°フロート

 

黄色のSPD-SLクリートは、カジュアルなフィットネスサイクリストの間で最も人気がありますが、さまざまなアスリートにも広く使用されています。それらは6度のフロートレンジ(各方向に3度)が特徴で、自由な動きと関節へのストレスの軽減に役立ちます。フロートのピボットポイントはクリートの中央にあって、つま先をさまざまな角度に動かすことができます。この広いフロートレンジは、クリートをセットアップする際のエラーに対処する余裕を持たせます。サイクリングが初めての場合や、膝の痛みを経験している場合、柔軟性がない場合、または単にどこから始めればよいかわからない場合は、シマノの黄色いクリートをまずは選んでください。

 

SPD-SLクリート(赤) – 0°フロート

 

赤いSPD-SLクリートにはフロートがなく、完全に固定されています。これは、スプリンターやプロのアスリート、または可能な限り最も効率的なパワー伝達を重視し、膝の痛みを感じにくい人に最適です。赤色のSPD-SLクリートでは、最適なクリート位置を正確に把握している必要がありますが、クリートをその位置に完全に合わせることが可能です。

 

SPD-SLクリート(青) – 2°フロート

 

青色のSPD-SLクリートは、シマノの最新のクリートオプションであり、黄色と赤の中間として存在します。青色のクリートには2度のフロート(各方向に1度)があり、狭い範囲の動きが可能でありながら、高いペダリング効率を実現します。フロートのピボットポイントはクリートの前面にあり、ピボットポイントからかかとに向かってのわずかな角度変化を可能にしながら、横方向のスライド運動を排除します。

個人の身体的特徴やライディングスタイルに適したクリートを選択することは、サイクリングシューズを設定するときにも重要です。最初はよく分からないこともあるので、適切なフロートの量やニュートラルな位置にクリートを適切に取付けるため、お近くのバイクショップにお尋ねください。プロのバイクフィッターは、どのクリートが自分に適しているかを選ぶときに心強いスタッフです。

記事をシェア

関連するストーリー