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安定性。カスタマイズ性。迅速。直感的。精密。信頼性。シームレス。これらはすべて、シマノのDi2ワイヤレス電動シフティングでの体験を言い表すのにふさわしい言葉たちです。そして今回、新たなSHIMANO 105 Di2 R7100シリーズの登場に伴い、そのリストに「コストパフォーマンスが高い」という言葉も加えることができるようになりました。

シマノDi2 Deep Dive

しかし、実際のところDi2とはどのようなものでしょう。そしてそれは、あなたにとってどのようなメリットをもたらしてくれるのでしょう?非常にシンプルに言えば、Digital Integrated intelligence(Dİ2)と呼ばれるこのシステムは、自転車のシフトパフォーマンスと効率性の頂点に君臨するものです。現在のマーケットに存在する他のどのシステムよりも速く、より正確で、よりカスタマイズ性が高く、そして、より信頼できるシフティングシステムです。

ワイヤレスコックピットとシートチューブに収納されたバッテリーと機械式のフロント/リアディレーラー間の有線接続とを組み合わせたハイブリッドシステムを採用することで、シマノDi2はどのような状況下でも素早く正確なシフティングを約束します。エルゴノミクス設計の高性能シフトレバーのボタンを押すだけで、チェーンは目的のギアへと素早く、しかも静かに移動します。

足の疲労や突然の急坂で、うっかりギアショックを起こしてしまうことはもうありません。また、シフトミスなど、機械式の変速で起こりがちなトラブルを心配する必要もありません。安心感のあるワイヤレスシフティングによって、どのような場面でも快適にライディングを楽しみながら、自転車を完全にコントロールし続けることができます。 

すでに発売されているDURA-ACEULTEGRAのDi2システムを経験したことのある人に話を聞いてみてください。彼らは口を揃えてこう言うはずです。ギアチェンジのたびに消耗していたメンタルと肉体的なエネルギーを節約でき、それはライディングにおいて本当に大きな強みになると。そして今、これと同じテクノロジーとパフォーマンスが、SHIMANO 105シリーズにも提供されるようになりました。Di2はサイクリストと自転車とをシームレスにつなぎ、あなたは目の前のタスクに100%集中することができます。

シマノDi2のコンポーネントはその精密な設計により、スムーズで速く、摩擦の極めて少ないシフティングパフォーマンスを実現しています。つまりそれは、ドライブトレインのミスアライメントから生じる早期摩耗やパワーロスがないことを意味します。Di2はカセット上のチェーンの位置を把握し、フロントディレーラーを最適な位置に自動調整することでチェーン摩擦を防ぎます。

また、DURA-ACEやULTEGRAと同様に、SHIMANO 105 Di2はユーザーフレンドリーなシマノのアプリ、E-TUBE PROJECT Cyclistを使って細かくカスタマイズできます。例えば、シフトスピードを調整したり、ボタン操作ごとのシフト数を変更したり、シンクロやセミシンクロ機能をONにするなど、自分の好みに合わせてドライブトレインをセットアップすることができます。

私たちは、シフティングが必ずしも1段ずつ行われるわけではないことを理解しています。だからこそ、Di2はシフティングボタンを押すことで複数ギアを一度にシフトできるようにプログラムされています。これは、例えば下り坂から上り坂に切り替わるときや、ロードレース中やハードなグループライドを追いかけるときなどに、最適なセットアップです。さらに、SHIMANO SYNCHRONIZED SHIFTの機能を使えば、最小チェーンリングから最大スプロケットまでのギアチェンジをシステムにプログラムすることも可能です。もう頭の中で計算する必要はありません。

こんな場面を想像してみてください―あなたは起伏の激しい地形を走っています。チェーンはギアレンジの中央部分にあるとしましょう。そのとき、急勾配の上り坂に差し掛かりました。さあ、チェーンを小さなフロントチェーンリングに移動させてカセットの中央に留まるべきでしょうか?それとも、フロントはそのままで、リアを大きい方のギアに移すべきでしょうか?SHIMANO SYNCHRONIZED SHIFTを有効にすれば、こんなロジック問題を考える必要はありません。ギアの選択でチェーンリングの変更が必要な場合、シマノDi2はそれを自動的に検知します。これこそが、Di2のなせる業なのです。 

あるいは、もっと自分でコントロールしたい場合には、SEMI-SYNCHRONIZED SHIFTを選択することも可能です。この場合、チェーンリングを移動させるとリアディレーラーが補正シフトを行います。シフティング直後にギア比が大きすぎたり小さすぎたりすることを防ぐことができます。このとき、リアディレーラーのシフトアップ/ダウンの段数も選択可能です。あなたの好みやニーズに合わせて自由に調整してください。

さらに、E-TUBE PROJECT Cyclistを使ってGarmin®やWahooなどのサードパーティ製のサイクリングコンピューターとペアリングすれば、選択中のギアやバッテリーの状態を確認することも可能になります。DURA-ACEやULTEGRAのシフターをお使いの場合は、Di2デュアルコントロールレバーのブラケット部分のボタンを使用してコンピュータースクリーンをスクロールすることもできます。つまり、ブラケットから手を放すことなくタイムや走行距離をリアルタイムで確認することができるのです。DURA-ACE、ULTEGRA、SHIMANO 105 Di2 12スピードレバーのいずれをお使いの場合でも、SHIMANO SYNCHRONIZED SHIFTを使用して片側のシフターにシフト操作を割り当て、もう片方のシフターをGPSスクリーンのスクロール用に使用することができます。 

シマノDi2のバッテリー寿命はクラス最長。Di2のメインバッテリーを1回充電すれば、約1,000 kmを走破できます(目安であり、変速頻度や走行環境によって異なります)。他のワイヤレスタイプの電動シフトシステムとは異なり、充電が必要なバッテリーは1個のみで、充電のために自転車から取り外す必要もありません(シフトレバーに配置されたコンパクトな交換式のCR1632コイン型電池の寿命は最長3年)。万が一充電が少なくなってしまった場合でも、家まで無事にたどり着けるよう、フロントディレーラー側のシフトが先に停止し、リアディレーラー側の電動シフトが長く動作する設定になっています。 

家に帰ったときも、シフトケーブルのメンテナンスの心配はいりません。シマノDi2のセットアップは極めて簡単で(コックピットがワイヤレスであることを思い出してください)、一度正しく調整したら、あとは何年も調整不要です。あなたはただ、あなたの自転車でのライディングを楽しんでください。

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